椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアとは
まず、ヘルニアの意味をご存知でしょうか?
ドイツ語で「飛び出す」という意味です。
では、椎間板ってなんでしょう。
人間の背骨は小さな骨が縦に数珠繋ぎになって身体を支えています。
頭の下から首で7個、背中で12個、腰で5個の24個の骨あります。
骨と骨の間には衝撃を和らげるためのクッション材が挟み込まれています。
そのゼリー状のクッション材を椎間板と呼びます。
椎間板ヘルニアは、負担のかかるような姿勢や動作で椎間板(クッション材)が疲労したり、傷ついたりして中の髄核(クッションの芯)が飛び出してしまった状態をいいます。
首の症状は頚椎椎間板ヘルニア、腰の場合は腰椎椎間板ヘルニアといいます。
突出した部分が後ろにある神経を圧迫して痛みが発生します。
腰椎椎間板ヘルニアの代表的な症状
- 腰が痛む
- 身体が自然と傾く
- お尻、太もも後ろ側、ふくらはぎ、かかと等がしびれる
- 立っていたり、イスに腰をかけていたりするのがつらく、横になっていると割りと楽
一般的な腰椎椎間板ヘルニアの治療方法
保存療法
まずは、痛みを緩和するため、消炎鎮痛剤(飲み薬や坐薬)が処方されます。
また、痛みがひどい時にはブロック療法(痛み止めの注射)が行われます。
その他ホットパックの温熱療法、機械による牽引療法、低周波の電気治療、コルセットの補助具療法などがあります。
手術
腰椎椎間板ヘルニアにより、尿がたまった感覚がない、尿の出が悪い、尿が漏れる、あるいは便意がないなどの膀胱・直腸障害が現れた場合、あるいは重度の下肢の神経障害があるときなどに手術が行われます。
手術により飛び出した椎間板ヘルニアを取り出す、椎間板内を減圧してヘルニアを引っ込める等の処置をいたします。
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無痛自然療法による治療方法
まず、下記のような症状がある場合は、一度、専門医院での診察を受けて、内科的疾患があるかどうかを確認してください。
- 微熱が続いている ⇒ 化膿性脊椎炎など
- 下腹部の痛みや生理時以外の出血 ⇒ 婦人科疾患など
- 頻尿や排尿困難がある ⇒ 泌尿器系疾患など
- 尿意、便意を感じない ⇒ 腰部神経障害など
検査の結果、
もし内科的疾患があったとしても、保存療法や経過観察などの状態であるならば、無痛自然療法と併用することが効果的です。
何故なら病気のときは身体が歪み、循環が滞っています。身体のバランスを整え、血液やリンパの循環を良くすることで、自然治癒力を最大限引き出すことができるからです。
内科的疾患がない場合には、椎間板ヘルニアは無痛自然療法によって、ほとんど回復が可能です。
当院の回復プログラム
腰椎椎間板ヘルニアを根本的に解決するには、身体の歪みを整えて椎間板全体に圧力が分散されるようにすることが大事です。
つまり、身体の歪みやねじれをとり、生活習慣の改善をすることが根本療法です。
これが、腰椎椎間板ヘルニアの再発防止にもなります。
当院の無痛自然療法では次のプログラムにしたがって施術をしてまいります。
- まず、全身の緊張を弛めて身体を自然な状態に近づけます。
同時に身体の歪みやねじれを取って全身のバランスを整えます。 - そして、圧迫されている椎間板と椎間板の間を自然にひろげます。
同時につぶれた椎間板が回復するようにアプローチしていきます。
無痛自然療法は気持ち良くゆらゆらされながらの優しい手法ですから、全く安心で安全です。
40代男性、加賀市 (院長代筆)
回復には個人差があり、すべての人が同じように回復するとは限らないことを念のためお断りさせていただきます。
無痛整体 らくらく堂 院長 宮﨑護
沖野さんは3年ほど前に、右足のシビレがあり、整形外科でMRI検査を受けた結果、腰椎椎間板ヘルニアと診断されました。
鎮痛剤(内服)、コルセットで痛みは治まり、その後腰に無理をかけない生活を心がけることにより、小康状態を保っていました。
ところが一ヶ月ほど前から腰が重くなり、先週、仕事中に右足に強い痛みとシビレを感じ、動けなくなり、当院に来院されました。
全身に過緊張が見られたため、まず全身のこわばりを解き、そして骨盤のゆがみを調整したところ、痛みは激減しました。
その後、腰椎の調整をし、3回目の施術で痛みはほぼ消失しました。
しかし、まだ完治には至っていないため、生活習慣の改善と定期的なメンテナンスに通っていただいています。
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生活面での注意点
ぬるめのお風呂にゆっくりつかる
ぬるめのお風呂でゆっくりと身体を温めることで筋肉の緊張が緩み、血行が良くなります。
一日に二~三回入浴すると、血流が促進し、回復力が更に高まります。
8時間以上の睡眠
睡眠は、通常6時間でじゅうぶん足ります。
しかし、ヘルニアなどを回復させるためには、8時間の睡眠が必要です。
それが難しい場合でも、少なくともプラス1時間の睡眠は絶対に確保して下さい。
これが早期回復の決め手となります。
どうしても睡眠時間が確保できない場合は、日中の昼寝をお勧めします。
横になっているだけで、椎間板に圧力がかからず、腰への負担を軽くすることができます。
5分でも昼寝をすることをお勧めします。
腰椎椎間板ヘルニアの豆知識
【Q】腰椎椎間板ヘルニアは、どうして腰椎4番・5番に症状が多いのですか?
それは、人間の骨の構造に関係があります。
腰椎4番・5番はちょうど、腰が前に湾曲しているところと骨盤(仙骨)が後ろに湾曲するところの境目にあたります。
真直ぐに立っていても約30度前下方に傾いているので、腰椎4番・5番には絶えず前方にすべり落ちるような力がかかっています。
そのため、悪い姿勢や動作で背骨のバランスがくずれると、構造的に負担のかかっている腰椎4番・5番付近にヘルニアが起こりやすいのです。
【Q】どんな人に起こりやすいのですか?
20代から60代に多く、スポーツ選手などは10代でも発症することもあります。
職業的には、長く同じ姿勢でいるデスクワークの方、トラックやタクシーの運転手さん、腰に負担のかかる看護師、介護をしている方、仕事で重いものを持つ方などに起こりやすいです。
【Q】飛び出したヘルニアをそのままにしたらどうなるのですか?
数ヶ月から半年位のうちに腰椎椎間板ヘルニアが縮小・消失する場合もあります。
腰の痛くない人でも、検査で約7割の方にヘルニアがありました。(23年11月NHK放送の「ためしてがってん」より)
【Q】ストレスと腰椎椎間板ヘルニアは関係ありますか?
職場や家庭での人間関係の悩み、仕事のトラブル、過労などでストレスがたまると、自律神経がみだれます。
自律神経は、呼吸や体温、血管、内臓の働きをコントロールしているので、それが乱れると血行が悪くなり疲労が蓄積されます。
その結果、腰椎椎間板ヘルニアが起こりやすい状態になる場合があります。
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